白揚社から『ブロックで学ぶ素粒子の世界』が2020年9月3日に出版され、すでに書店で販売されています。
この書籍は、ゼミ生が約2年をかけて翻訳をはじめとする活動の成果です。素粒子物理学は高校まで本格的に学ぶことはなく、このゼミで初めて触れた学生も多いようです。そんな素粒子物理学を少しずつ学びながらの作業でした。
それぞれのゼミ生は担当したページを翻訳していきますが、文章の表現方法は一人ひとりに違いがあります。1冊の出版物にするときには、それらの違いのあるところを統一させて読みやすくしなければなりません。また、英文の原書には単純な表記ミスだけでなく、中には理論的に明らかな間違いもあったりします。このような間違いが原書にないかを確認しながら、最終的にまとまった書籍を作るためには、細心の注意を払いながら、なんどもなんども繰り返し原稿を確認しなければなりません。
ゼミ生にとっては慣れない分野の翻訳、初めての作業の連続でしたが、それなりに充実した活動の一つだったのではないでしょうか。
翻訳物としての最終責任は担当教員(藤田貢崇)にあり、出版での翻訳者名は藤田貢崇となっていますが、翻訳作業に携わったすべてのゼミ生の氏名が、もちろん書籍に記載されています。